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初心者による入門者のための万年筆

みなさんこんにちは、文具研”前”会長の及川です。あれ、なんか気づいたら何もせずに会長の座を降りて、後輩を見守っているのはなぜなのでしょうか、時の流れをすごく感じます。


さて、今回は万年筆初心者が、入門者に向けた万年筆に関する記事を書こうと思います。同じような別の方記事がいっぱいあるとは思いますが、主に、まだ、万年筆を使ったことがない中高生・大学生はぜひ参考にしてもらえればと思います。


まず、中高生や大学生におすすめをするにあたって、一番気にすることはやっぱり”値段”ではないでしょうか。中学生や高校生、大学生が自分のお金を出して、万年筆を買うのはなかなかにハードルが高いのではないでしょうか?

もしかしたら、プレゼント等で少し値のはる万年筆を使ったことのある人や、親戚のものを使わせてもらった人もいるかなとは思います。


そもそも、”万年筆ってなんなの?高級そうなペンで、大人が使うやつじゃないの?(21歳男性)”

”おじいちゃんがもっていそうで、字が綺麗に書けるようになるペン(27歳女性)”

” 大事な時に大人が使ってそうだよね(16歳男性)”

という感じで、ボールペンやシャーペンと違って、一般的な普及が少ないように思います。

高いから、手を出しづらいというのもあるとは思いますが、その他理由として挙げられるのが、”高い文房具を使うのって、字を書くのが上手な人でしょ?下手な人が使うとダサくない?” 的な意見だと思います。

結論から言いますが、そんなことはありません!!!私のように絶望的に字が汚い人も使っています!


断じて、"字がうまい人だけが使うことが許されている。”なんてことはないのです!!

万年筆は、シャーペンやボールペン、鉛筆などと変わらない、一種の筆記具の一つです。なぜ、万年筆が高級で、前述したようなイメージがあるのかというと、多くの万年筆は金がペン先に使われているため、値段が高いことにあると思います。なので、万年筆は非常に高いのです。しかし、最近では金メッキでの万年筆や、ステンレス製の万年筆も多く発売されていて、その多くは比較的に値段が低く売られています。

その中で、万年筆初心者の私が学生の入門者におすすめする万年筆を3本紹介していきたいと思います!



まず、一本目に紹介するのは、プレピーです。


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プレピーは、300~400円で購入できる私が知る限りで最安値の万年筆で、プレジールは、1000円程度で購入できる万年筆であり、どちらもプラチナ万年筆から発売されています。

プレピーの特徴は、なんと言ってもその安さです!万年筆というと、1万円くらいから、100万円を超えるものがある印象がある人が多いかなと思いますが、プレピーはなんと税込440円!

2021.12.17現在、Amazonでは307円で販売されています。

このペンは、400円だから、全く使えないだろうと思うかもしれませんが、そんなこともありません。買った時に黒のカートリッジ(万年筆のインクで、シャーペンの芯のようなもの)が入っているので、一本ですぐ使うことができます。また、このカートリッジインクも高頻度で使っても1ヶ月以上は持つため、最初はこれだけ買えば十分です。

しかも、プレピーは、スリップシール機構という機構を搭載していて、万年筆をしばらく(数ヶ月)使わなくても、インクが乾きにくいのです!(普通の万年筆だと、ペン先が乾くことにより、インクが出なくなったり、ペン先の掃除をしたりする必要があります)

なので、初めて万年筆使うけど、そんないっぱい使うかわからないっていう人には、プレピーがおすすめです!

また、胴軸(胴軸→外側の見た目のこと)の色も様々であり、黒や赤、黄色などいろんな色(インクの色は中のカートリッジ次第)があるため、自分の好きな色を使うもよし、中のインクの色に合わせるのもよしという感じです。

しかし、プラスチックの胴軸なので、見た目が少し安っぽいんですよ…。

そこで、見た目に少しこだわりたい!っていう人におすすめなのが、プレジールです。




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プレジールは、千円くらい(Amazonでは1,100円)で買える万年筆と、プレピーと比べると

少し高いです。

見た目がおしゃれになって、プラスチック製の銅軸から、アルミニウム製の胴軸へと変化して、なかなかに大人っぽい見た目になっています。年頃の子にはかなりおすすめで、私が最初に買った万年筆です!

でも、見た目はおしゃれで、かっこいいのですが、中身の構造は先ほど紹介したプレピーと同じなので、見た目に特に気にしない人はプレピーで十分なので、プレピー買った方がいいかなとは思います。見た目違うだけで、倍以上の値段がするのはなんだかなぁと最初は思う人が多いかとも思います。特に男性。また、プレピーはコラボした柄の軸が多く売られているため、そっちの柄がいい人は、プレピーの方が見た目も好きなんじゃないかなぁと思います。


最後に紹介するのが、PILOTより販売されているKakuno(カクノ)です。





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個人的に入門者に最もおすすめしたい一本です!!

Kakunoは、鉄ペンであるものの、非常にスラスラとした書き心地をしており、金ペンには勝てないものの、かなり柔らかく書くことができます。値段はおよそ1000円(Amazonで1000円)と、先ほど紹介したプレジールとほとんど同じ価格になっています。

また、デザインも非常に可愛く、ペン先が笑顔マークであり、非常に可愛らしいです。Kakunoも同様に、キャップや胴軸の色は様々あり、自分の好みのもを選ぶことができます。また、Kakunoは、胴軸が六角形をしていて、少し太い鉛筆のような形をしていて、持ち手は三角形であるため、握りやすいく、文字が書きやすい形になっています!書きごことが良いとか、書きやすいとかは、使ってみないことにはわからないと思いますが、Kakunoはとても書きやすく、コストパフォーマンスが非常に良いのです!!!少し値段はしますが、私がお勧めする最初の一本におすすめの万年筆です!



最後に、万年筆を購入するにあたって、ぶつかる壁があるので、万年筆の太さと、インクの注入方式について軽く書いておきます。

万年筆には、ボールペン同様に、太さがあります。ボールペンでは、0.3や0.4,0.5といった数字で表記されていますが、万年筆は、F (細字)やM(中字)などと書かれており、最初は戸惑うと思います。

おすすめは、Fです!中字は、漢字を書く際に細かいところが潰れてしまい、日本語を書くのにはそこまで適していなく、EF(極細)であると、少し書いている時にカリカリしてしまい、なんか滑らかに書けなく感じてしまうかもしれません。Fはその中間をとっており、適度に細く、あまりカリカリしないです。ボールペンの0.3が好きな人は、EFでもいいかもしれません。まぁ、好みですね(笑)。おすすめはFなので、困ったらF(細字)を購入することをお勧めします!


インクの注入方法は、基本的に3つあります。1つ目は先ほども紹介したカートリッジで、インクの入った容器を万年筆の中に挿して、インクを補充します。とても簡単で、誰でもでき、簡単です。

次は、コンバーターによるインクの吸引です。コンバーターという部品を別途購入して、自分でインクを入れて、万年筆のインクを補充する方式です。インクを自分で用意しなければならなく、初期投資が高くついてしまいますが、インクが好きな人はお勧めです!本日紹介した3本の万年筆は、それぞれ公式からコンバーターが300円くらいで別売りされているので、途中からコンバーターに変更するのも可能です!

最後は、レアロです。こちらは、尾栓回転吸入式と言って、万年筆のお尻にコンバーターが内蔵しているようなもので、コンバーターより多くのインクが注入できる反面、コンバーターやカートリッジでのインクの注入ができないです。また、今回紹介したものにはレアロの万年筆はないので、紹介に留めておきます。気になる人がいたら是非調べていただければと思います。


長くなりましたが、これをみて、万年筆に興味が少しでも出た人や、買ってみようかななんて思ってくれる人がいれば嬉しいです。よければ、友達にも万年筆をすすめてみてください。万年筆をもっと広めてもらえるとさらに嬉しいです!

今回は、入門者が買ってみるのにおすすめの一本なので、値段が抑えめのものを紹介しましたが、他の万年筆もぜひ使ってみてもらいたいです。

また、お気に入りの一本を手にして、筆記が楽しくなるようにしてもらえればと思います。


文具研究同好会 及川


<本日紹介したもの>




Kakuno










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